【鶴乃子は“まずい”のか?】100年以上愛される最高の博多みやげ

雑記

博多みやげというと何を思い浮かべますか? 明太子? ラーメン?

お菓子では「博多通りもん」が“世界一売れたおまんじゅう”としてギネス記録に認定されて、おみやげ界の横綱といった風格さえただよっています。

うなたろう
うなたろう

この前、東京の人が「これ好きなんです」って、わざわざ通りもんば取り寄せて、一箱くれたとよ。

うなもん
うなもん

通りもん、すごかー。

たしかに通りもんはおいしいと思います。

しかし! 声を大にして言いたい。


「博多にはまだまだおいしいおみやげがある!」ということで、生粋の博多っ子に育てられた、私うなたろうが全力でおすすめしたい博多みやげをご紹介します。

至福のマシュマロ  石村萬盛堂の「鶴乃子」

私がおすすめしたい博多みやげ、その名は「鶴乃子」(つるのこ)

お子さまからお年寄りまで食べられる、ふわっふわ、もっちもちのマシュマロです。

福岡の実家では、「鶴乃子好きやろ? たべんね?」って出てきます。

子どものころから大好きで、一生食べるつもりです。

箱は100年以上続くたまご型。気持ちまでまぁるくなります。

「ツルノコ? フルクサイナマエだな」

「カタカナにするとツチノコみたいだな」

いやいやいやいや、博多の伝統と革新が詰まったお菓子なんですよ。

うなたろう
うなたろう

明治時代にこれつくった人、天才!
私の生涯のおやつを作ってくれてありがとう

地元に愛される超有名店

(出典:石村萬盛堂公式サイトより)

石村萬盛堂は、1905年(明治38年)に博多で創業した和菓子店。

知らない県民はいないほどの有名店です。

創業者は、
「競争はするな。勉強せよ。人が角いものを作ればこちらは丸いものを作れ」と独自性を大切にし、鶴乃子を生み出しました。

それから100年以上、博多銘菓として愛されつづけています。

本店横は博多祇園山笠のゴールとなっていて、夏のシンボル的な存在です。

ホワイトデーはここから始まった

ホワイトデーの起源

今となってはあたり前の「ホワイトデー」(当時はマシュマロデー)

実は、石村萬盛堂が生みの親なのです。3代目社長が「バレンタインデーのお返しがないのは不公平」という少女雑誌の投稿を目にして思いついたんだとか。

「君からもらったチョコレートをぼくのやさしさ(マシュマロ)で包んでお返しするよ」をコンセプトにキャンペーンを繰り広げ、全国に拡がりました。

マシュマロはやさしさだったんですねぇ。

3月14日の秘密

質問:では、どうして3月14日になったのでしょうか?
答え:ヒマだったからこの日に決まりました(^O^)/

企画会議では3つの候補があがりました。
①4月12日→ 2ヶ月あくと? 気分が盛下がるやろ。
②2月21日→ はぁぁ? 2月忙しすぎやろ! コロスキ?
③3月14日→ イベントがなーんもなか。

こうして1978年(昭和53年)3月、ホワイトデーが始まったのです。

 「鶴乃子 まずい」?

伝統を大切にし、新しいことにも果敢にチャレンジする石村萬盛堂ですが、Googleで鶴乃子を検索するとショックなことが・・・。

なんと検索上位に「鶴乃子 まずい」の文字が。

うなたろう
うなたろう

いかん、これはいかん!!
せめて「鶴乃子 うまい」であれ。

なんとかこのおいしさを全国の人とわかちあいたい。

「鶴乃子 まずい」を払拭すべく福岡に帰りました。(本当は福岡の実家で法事があったんですけどね^^:)

石村萬盛堂本店に行ってみた

博多文化の新たな発信基地!? 

2021年7月にリニューアルした本店に伺いました。

本店は7月にリニューアルオープン
とても歓迎されている気分にさせてくれる入り口。「よう、きんしゃったねー(よくきてくれたねー)」と聞こえてきそう。

子どもが大きく手を広げたこの絵は、仙厓義梵(せんがいぎぼん)という江戸時代の方が描いたものです。

仙厓義梵は、博多の禅寺 聖福寺の住職を勤められたお坊さんです。

身分に関係なく分けへだてなく人と接するお人柄で、今でも「博多の仙厓さん」と親しみを込めて呼ばれています。


多くの絵を残されていて、「ゆるキャラの元祖」といわれることも。

檜(ひのき)とガラスでできた和モダンな店内
江戸時代に描かれたことを疑いたくなるユルさ。
博多の人間、昔からだいたい楽しそう説。
販売スペース「無邪気な間」。博多っ子は無邪気でオープン。
昭和を感じるキャッチコピー

博多といえば、山笠なしでは語れません。

本店には、昔から山笠のタイム計測所があります。

あ〜! リニューアルしてこんな風になったんですね。

昇れるのは櫛田神社の神職、宮総代、幸田時計店の計測係だけ
追い山の7月15日早朝のみ道路にせり出す構造


博多とともに歩んできた石村萬盛堂だからこそできる店づくりだなぁ。

不定期ですが、博多にまつわるイベントも開催されているようで、伝統と文化を伝える新しい情報発信基地となってくれそうですね。

本店限定スイーツ「つるのこのこ」

リニューアルとともに、本店でしか味わえない「つるのこのこ」が新登場。

職人さんが作りたてを提供してくださいます。

販売スペース横の「TSURUNOKO STAND」

一生懸命ふわふわ中でした
ダンディな職人さんに手元を撮らせていただきました
カスタード、アイス、マシュマロの三層仕立て。プルプルふわふわ。

本店は、福岡空港や主要な駅からも便利な場所にあるので、ぜひ行かれてみてください。

【石村萬盛堂 本店】
福岡県福岡市博多区須崎町2−1
<アクセス>地下鉄中洲川端駅から徒歩4分
<営業時間>9:00~18:00
<電話>092-291-1592

やっぱり鶴乃子を購入♪

当然東京に買っていくもんねっ。

東京に買って行こっと
紅白と鶴で縁起よし


真っ白すべすべ、もちもち、ふわふわ。日本茶の準備はOK?
ふんわりマシュマロの中は黄身餡


日本茶とあう!

誰ですか!? 「鶴乃子 まずい」で検索した人。

やっぱりおいしい。


もう一度言っておこう、「おいしい!」

ふんわりやわらかいから、子どもからお年寄りまで食べられますよ。

「鶴乃子 まずい」ではなく「鶴乃子 うまい」です。

さいごに感想

博多駅のおみやげ第一号は、東雲堂の「二○加煎餅」(にわかせんぺい)、第二号が石村萬盛堂の「鶴乃子」です。

博多みやげの歴史はここから始まったといってもいいのではないでしょうか。

みなさんもぜひ一度、至福のマシュマロを味わってみてください。

賞味期限は14日間ですが、食感が変化していくのでなるべく早く召し上がることをおすすめします^^

うなたろう
うなたろう

博多はおまんじゅう発祥の地ともいわれているんだよー。

うなもん
うなもん

鶴乃子はおまんじゅうじゃないよ、マシュマロだよ。

おまけ

仙厓さんは犬が好き。「きゃふん」って(笑)
福岡市美術館で買えます
かわいかろ?

※こちらのブログ「鶴乃子はまずいのか?100年以上愛される最高の博多みやげ」は、大好きな鶴乃子のおいしさを多くの方と分かち合いたいな、と書いておりますが、くれぐれも個人の感想であることをご了承ください。

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